2月8日日本武道館において第38回の日本古武道演武大会が開催されました。この大会は(公財)日本武道館・日本古武道協会が主催する大会で古武道の大会で一番大きなものです。各流派の宗家並びにその後継者が演武するものです。
大会への初めての参加は第2回の大会です。先師武田時宗宗家と共に日本武道館の上に立たせていただきました。36年前のことです。緊張に足が震え、失敗したら腹切りものだと、必死の形相で壇上に上がったことが思い起こされます。宗家が大衆の前で5人捕りを披露されたのは初めてのことです。当時多くの反響を生むことになりました。
流派の粋を集めた大会であることは事実です。今回も35流派の演武を見ることが出来大変勉強になりました。古流ですから型を重視し、同じことの繰り返しのようですが、毎年工夫改善を加えているのがわかります。また控室等で他流の先生方とお話しできることも無上の喜びの一つです。長らく武道をされている先生方の話は参考になることばかりです。
今年の大会はうれしいことがありました。懇意にしていただいている起倒流の井上彰二先生、荒木流拳法の菊池邦光先生に古武道功労者表彰が授与されたことです。両先生おめでとうございます。誠に喜ばしいことです。