10月7,8日と恒例の鹿島神宮奉納・日本古武道交流演武大会に出場させていただきました。
鹿島の大会は武徳殿で行われる武道関係者だけの術技交流研修会、他流の先生と交流できる交流親睦会、そして一般公開され多くの観客の前で行われる鹿島の大神さまへの奉納演武大会の3部構成になっています。この3部構成が他流をじっくり見ることが出来るし、その内容に対して尋ねるチャンスもある素晴らしい大会です。
それもこれも鹿島の大神さまのお蔭かもしれません。
鹿島神宮は、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」(たけみかづちのおおかみ)を御祭神としています。
神代の昔、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と共に出雲の国に天降り、大国主命と話し合って国譲りの交渉を成就し、日本の建国に挺身されました。また日本建国の神武天皇はその東征の半ばにおいて思わぬ窮地に陥られましたが、武甕槌大神の「韴霊剣」(ふつのみたまのつるぎ)の神威により救われたと言われています。圧倒的な強さで荒ぶる神々を平定された武神です。日本神話では、何度も国難を救う武神として登場します。
鹿島神宮は東京ドーム15個分の広さに加え、透き通る湧水で禊も行われる御手洗池や鹿園など多くのみどころがあります。国宝の直刀や地中深くまで埋まる要石が、地震を起こす鯰の頭を抑えていると古くから伝えられています。境内に入った瞬間に森閑とした空気が流れます。現代のパワースポットです。「鹿島立ち」に象徴される「すべての始まりの地」。人生を転換するターニングポイントの作用を持っていると言われています。
この地での演武を重ねるにつけ、日本武道の発展と興隆を願います。大東流・一刀流が正しく伝わり発展することを祈り、少しでも心技の向上を祈りつつ奉納させていただきました。