翌25日午前9時より、ステファン支部長の「ブラチスラヴァ私立人物・資産保護専門高等学校」に於いて当学校の生徒達が練習している「大東流合気柔術・合気道・柔道・ムエタイ・MMA(総合格闘技の護身術の技)」を、4学年12クラスの生徒による発表会が行われました。現在の在籍者は310名、9月の新学期応募93名に対し倍以上の応募希望があったということです。
当日は駐スロバキア日本特命全権大使の中川大使、スロバキアオリンピック・スポーツ委員会会長ブラチスラヴァ警視庁庁長、スロバキア共和国軍司令部人事部と多くのVIPの方々が参列されました。また、発表会で評価上位2クラスは28日(月)に私の特別稽古に参加できることになっておりました。
26日(土)・27日(日)は、3年ぶりの大東流合気柔術クローズセミナーが開かれました。クローズセミナーはヨーロッパを中心に遠くはアメリカを含め13ヵ国50人余りの門下生が集まり久々の稽古ができました。26日初日は、最初一時間は全員で組み稽古をし、続いて昇段審査グループとその他に分け稽古を実施初段、二段のテストグループにはそれぞれ四段をリーダーに付け重点稽古を実施いたしました。全体を見ながら個々に声をかけチェックを致しました。途中ステファン支部長の案で療養中の総務長先生とビデオをつなぎ皆なが総務長先生と話をし、全体の稽古も見て頂きました。
またこの夜に「ウエルカム・さよならパーティー」が行われ伝統のダンスなどもあり和やかな時間となりました。部屋に帰ったのが午後11時半過ぎ、部屋には「武道パスポート」が待っていました。翌27日(日)も引続き稽古を実施、午後には昇段審査を実施、日本時間夜中にもかかわらずビデオにて総務長先生の立会を頂き緊張感のある審査となりました。初段7名、二段3名、三段1名が合格致しました。また100本受身も行い、初段全員クリアしました。28日(月)は25日に行われた発表会の上位2クラス(3年生・4年生)と特別稽古を行いました。全員入学以来練習をしてきているので大変呑み込みが早く、また言葉が通じない中、工夫をしながらも遥かに背の高い生徒たちとのあっという間の稽古時間が過ぎていました。
29日はステファンの奥様とシェーンブルン宮殿を観光し、夜は総務長先生の知人にご招待を受けたオペラにステファンと二人初めて行ってきました。演目は「若きウエルテルの悩み」でした。機会があればまた見に行きたいと思います。28日と30日の夜はクリスマスマーケットが開かれている町へ連れて行ってもらいました。30日夜は、ステファンの一番弟子のマーティンが案内してくれました。12月1日、先生方のお土産を含め60キロの荷物と共に日本へ帰国します。ステファンと奥様が空港まで送ってくださり、お別れの昼食は空港の中にレストランが無くご一緒できませんでしたが、チェックインから旅行カバンが成田で受け取れることまで確認をしてくださり、ゲートで見えなくなるまで手を振ってくださっていました。
出国の審査が終わった頃にはステファンからの確認のメールが届いていました。Viennaからドバイへ。ドバイ国際空港では移動の電車(?)、エレベーター、エスカレーターなど乗り継いで永遠と思われる道を、日本へ続くゲートを目指しひたすら歩きました。帰りの飛行機もほとんど眠れず、ジーンとする足を抱え、2日午後6時に日本へ到着いたしました。事前に接種証明書やMysos、Visit Japan Webなどを必死で登録しておいたおかげで比較的スムースに入国することができました。
急遽単身スロバキアに行くことになりましたが、先生方に影になり日向になりサポートを頂きまたステファン支部長をはじめ高段者の門下生の協力もあり2日間のセミナーを終えることができました。皆なが総務長先生にお会いしたかった気持ちが良く伝わって来たセミナーでした。ありがとうございました。