第53回 和道流空手道連盟全国大会にご招待いただきました。
この大会は流祖大塚博紀先生 生誕125年の記念大会でもあります。
大東流や柔道は始めていましたが、よその道場で私が初めて習ったのは和道流です。
同じ空手の中でも大変愛着があります。空手と柔術を融合した独特の技法は和道の名のごとく典雅です。
初代宗家には何度かご指導いただいたことを懐かしく思い起こされます。また、初めて演武を見たときの感激は忘れません。
2代宗家には浅草や鹿島や武道館などで何度もご一緒させていただき、多くのご教導をいただきました。
今、3代目の演武を拝見していると思わず胸が熱くなります。
先々代と同じ技を50数年の時を経て再現される素晴らしいさに胸が震えます。
一刀流においては何百年かの時を経て継承していることは奇跡に近いことだと感じますし、大東流においては惣角先生の技の再現をすることが、使命なのだと痛感させられました。
古流を継承することの意味と意義を感じる大会でした。
梅雨真っ最中の7月1日両国道場屋上でバーベキュー大会が開催されました。
昼間は雨。これは中止か、それとも駐車場に変更して行おうか、迷っておりました。
門下生の心構えの良さか、夕方になればすっかり雨も上がり開催することができました。
日本橋・両国・船橋の門下生やご家族でワイワイガヤガヤ楽しい会を持つことができました。
一杯食べたね。楽しかったね。またやろうね。
恒例の鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会が10月1日、2日と開かれました。近藤勝之本部長の代理として今大会も本部指導員ともども参加させていただきました。
この大会第1部は術技交流研修会、第2部は交流親睦会、第3部は奉納演武大会の3部構成になっています。先ず第1部の術技交流研修会は鹿島神宮の武徳殿で行われます。集まった各流派の宗家並びに代表の術技を目の前で見ることができることです。反対にまじかで見られてしまうことでもあるのです。間や呼吸も距離が近いので非常によくわかります。毎回、この場は大変勉強になります。
今回、特に勉強させていただいたのは神道夢想流杖術の演武です。呼吸・間合い・詰め・気合いずれも括目する素晴らしいものを感じました。演武された関展秀先生の杖からは火が出るようでした。千錬万鍛の賜物でしょう。普段から謙虚な先生なのでなお一層感激を強くさせていただきました。
第2部の懇親会もお席を同じにさせていただいた北辰一刀流の先生方から小野派との違いを勉強させていただきました。特に高山先生からは多くの武道における示唆を受けることができました。お酒の入った席での武道交流もなかなか普段聞けないような話ができるチャンスでもあります。一刀流の組太刀に「他流勝ち」があります。四百数十年前、流祖伊藤一刀斉はどのようにして他流の太刀を知り得たのでしょうか?そんな思いを彷彿させる懇親会ありました。
第3部の奉納演武会は、多くの名人・達人が訪れたであろうと思われる鹿島神宮、日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」の御前で行われました。今できる最善の演武を全力で奉納させていただきました。毎回鹿島で奉納させていただくことを大変うれしく思う一瞬でもあります。
8月7日の夕刻より8月13日の昼まで恒例の勝浦合宿を開催いたしました。
これは本部長直々、集中的に門下生の皆様に技の修練は元より、武道の本然の意味と役割を身に着けていただくためのものです。決して外国人に向けて開かれているものではありません。国内の門下生に向けても開かれているのです。直々の合宿も本部長の年齢を考えるとあと数回が限度と思われます。
週一の稽古で10年の歳月を費やした国内の門下生より2回の勝浦合宿を終了した外国の門下生の技量が優れるのではないかとの感を強くしています。集中的に技を身に着けることの必要性を感じます。英名録によると、惣角先生が門下生宅に寄宿して指導しているのは1週間から2週間です。そこから多くの名人を輩出しました。もちろんそれを数回繰り返していくわけですが、何十年もの歳月をかけての指導ではありません。さらに当時としては高額の謝礼が発生しました。
外国の門下生は日本に来て滞在するのに、50万円ぐらいの費用を必要とします。10日間ほどの日時も費用となります。ちょうど惣角先生の時代の修練方法と合宿は似ているのです。来日する外国の門下生は心構えが違ってくるのです。
最終日に行われた演武大会をみれば一目瞭然です。今回国内の門下生の演武は素晴らしいものがありました。ただ、入門して数年の外国の門下生の演武は間、呼吸、理合等が包含された立派なものです。合宿の成果と言えるでしょう。
国内の門下生の皆さん、来年は時間を調整して合宿に参加してください。そして平成の名人になってください。