鹿島の大会は2日間にわたって行われます。 10月3日(土)は鹿島神宮の武徳殿で行われる術技交流会と懇親会。 そして4日(日)は鹿島神宮本殿への正式参拝と本殿前での奉納演武会。日本建国・武道の神様である「武甕槌大神」の前での演武となります。
2日間にわたっての交流が計れることにより、日頃の武道の疑問やヒントを他流の先生から頂ける意義ある日でもあるのです。また、反対に流派や術技に対しての質問される恐ろしい日でもあるのです。今回も数人の先生方と意見交換をさせていただきました。
槍術は風傳流、宝蔵院流高田派、尾張貫流と3流派の先生方の演武を拝見いたしました。2間の長さの槍に対しての間盗みは容易ではありません。管槍等の速さは想像を絶するものでした。古来より「管槍は秀て早きもの故、心して向かうべし」とあります。
当流の一本捕に代表される対武器術の基本に変わりはありませんが、行うにはかなりの修練と工夫を伴います。長物対応が5か条技にありますので工夫を重ねたいと思います。演武を観させていただきヒントもいただきました。 何よりも建国神武神である武甕槌大神の御前で演武させていただき、武道を行うものとして最高の喜びです。日本の国の安寧と発展また当流の発展、門下生や道場関係者そして係る多くの皆様の健康安全を祈願させていただきました。
9月12日、13日の1泊2日で恒例の不動寺合宿を行ってきました。
時間は少なめですが濃縮した素晴らしいものになりました。
深山の禅寺での修行は一段と力が入ります。参加者全員、大分上達しました。
道場稽古ではなかなか詰めた稽古ができません。今回は2点に絞って稽古しました。
1、刀筋を真っ直ぐ
2、できるだけ組太刀を覚える
みなさんとても上達しました。
不動寺合宿スケジュール
12日(土)
14:00 稽古 滝行
16:00 晩課 読経 座禅
17:00 稽古
19:00 薬石 夕食 宴会許酒
21:00 開浴 お風呂
22:30 開枕 消灯
自由稽古・座禅(飲酒者不可)くれぐれも事故のないように
13日(日)
5:30 振鈴 起床
6:00 朝課 読経 座禅
7:00 作務 掃除 体操稽古
8:00 粥座 朝食
9:00 稽古
10:30 回峰行 山登り 滝行
13:00 斎座 昼食
14:00 解散
この時期は夏の勝浦合宿と秋の本部大会のはざまに有り、スケジュール的にタイトな時期なのです。毎回、3月か4月に移動の話は出るのですが、3月は寒く、4月は期初で忙しいという声が聞かれます。9月の最大の利点は滝を浴びられることでしょうか?
来年は4月にしようかしら?梅・桜・藤・山の花々が一斉に咲き小鳥が囀ります。滝がまだ寒いか?みなさんどう思います?
数十か国から60数名の参加者を迎へ、8月2日から8日まで日本武道館勝浦研修センターにおいて恒例の夏季合宿を行いました。例年のことながら暑い暑い合宿です。
段位やレベルに応じて1か条から4か条の技法を習得して頂きました。今回は加えて、本部長より抑え固めてからの捕縛術や背活・襟活・水活・脳活・総活などの活法を教えていただきました。私も初めてのものもあり大変勉強になりました。また、希望者には一刀流の剣術も指導をいたしました。大変盛り沢山の内容だと思っています。
もちろん、課外活動のBBQや朝市探索、砂浜での3人4脚レースなど、言葉は違えど楽しくコミニュケーションをとれた良い内容でした。当道場からは河野純一君が2段に片山彰之君、味岡功磨君が初段に昇段しました。参加した吉崎さん、矢野君もよく頑張りました。大きな怪我もなく終了できほっとしています。参加した方も参加されなかった方も武道は日常です。研鑽研鑽。
武道で必要な要素を一眼二足三胆四力などといいます。
私たちが得る五感情報の内、7割は視力から得られるものと言われています。
この目の使い方、目付は非常に大切な項目です。
視覚とは中心視と周辺視があります。中心視は視野の中心部一番フォーカスの合うところです。すなわち攻撃の核になる部分です。切っ先や刃筋の部分です。
第1ステップ 中心視を鍛える
部分を瞬間でとらえるトレーニングを積むことです。短い時間で攻撃の軌跡を読む動作です。軌跡の一点を捉える練習をします。この点でとらえることが一刀流の切り落の基本になります。
第2ステップ 周辺視を鍛える
全体を見る力です。視野を広く見る力です。柳生流では「偸眼」(うがん)と呼んでいるようです。焦点を合わさず見るようにトレーニングします。切っ先の先端に焦点を合わせ全体を俯瞰するトレニーングです。
第3ステップ 2つの目付
中心視と周辺視を同時に行うことです。2つの目付を行います。一点を見ながら全体を俯瞰します。武蔵の言う「顔はうつむかず、仰向かず、ゆがめず、目を動かさず、額にしわを寄せず、眉の間にしわを寄せて目の玉を動かさないようにして目を細めにする」これは全くその通りです。遠山の目付です。
第4ステップ 境に従う
見るでもなく見ないでもなく。その時の状態に応じながらそれにとらわれないという世界が考えられます。「観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること」これさえもとらわれず境に応じて。
目付は非常に大事な武道要素です。一朝一夕ではできません。日頃から意識して修練してまいりましょう。
5月17日(日)に両国道場開きを行いました。
国技館の隣にある安田庭園に接するところにあります。東京江戸博物館も近く、スカイツリーもまじかに見ることができます。生涯の場所としてこの地を選びました。
まず最初に、氏神様である牛島神社のご神職による神事が執り行われました。
道場の安全祈願・武道上達・流派の興隆・また地域の地鎮繁栄と願いは尽きません。
奉納演武として 浄の太刀 を奉納いたしました。
7日間に渡り、大小の真剣の切っ先を北東の方角に安置します。鬼門封じです。
今回はこの日のために打った大太刀 梵天。
小太刀は大東流の宝刀西郷頼母が愛刀 蟠龍 を使わせていただきました。
三十数年前本部道場真武館の道場開きに、師大森曹玄老大師が浄めの居合を演武されたのを懐かしく思い起こします。
続いて 表剣三重 を演武奉納いたしました。
祭事の初めに行われる儀式太刀ですが、戦国刀法の色合いを多く残した貴重なものです。
露の位、盤鐘の位、石火の位を表します。
大東流合気柔術としては本部門下生の皆様に日頃の技の成果をご披露いただきました。大東流の技法の術理をご理解いただけるよう 剣と柔術 で剣技と合気柔術の理合を表現いたしました。
大東流の特徴的技法 合気 の基本形を演武させていただきました。
最後に多人数捕りの中から 二人捕・四人捕 を奉納させていただきました。
近藤勝之大東流本部長、安屋谷道場館長田中威勢夫先生はじめ多くの道場関係者に列席をいただきました。感謝に堪えません。ありがとうございます。
大東流合気柔術の師である武田時宗先生、小野派一刀流の宗家である笹森順造先生、禅の師である大森曹玄老大師の霊位に対して、お育ていただいた感謝を申し上げると共に、報恩を奏じて当流の発展興隆を誓います。