令和元年10月5日、6日と両日にわたり恒例の鹿島神宮奉納日本古武道交流演武大会が開かれました。令和になって初めての第10回大会になりました。今までで一番多い37流派が集結いたしました。
それぞれの流派の伝統と歴史が技そのものに込められているのは非常に興味深いものがあります。当流は臼山秀遠本部指導員も参加しての大会になりました。次代の後継者として多くの事を学んでもらいたいものです。
当流の兄弟である大東流合気柔術琢磨会も参加いたします。これも鹿島の大会の特徴で大変楽しみの一つでもあります。琢磨会は武田惣角先生の晩年の弟子である久琢磨先生に伝えられ現在は森恕先生を中心に、主に関西地区で活動されています。
久琢磨先生は戦前、朝日新聞社において、当初植芝盛平先生からまた後半は武田惣角先生から大東流を学ばれました。久先生には生前、私も兄も大変お世話になり、お身体が不自由の中沢山の技をご教導いただきました。また大変温厚で素晴らしい先生でありました。そんなご縁もあり、森先生や高弟の川辺先生にも親しくお付き合いをさせていただいています。
秘伝目録の技はもとより随所に入る合気技や総伝技は大変勉強になります。今回も福岡先生はじめ三上・坂本・中岡先生と意見交換をさせていただきました。いずれチャンスがあれば合同稽古等も行なわせていただければとも思います。
いずれにしても勉強になるものはどんどん取り入れそれぞれの流派が古きを守り、その中でしっかり成長発展出来ればと、強く感じた大会でもありました。
8月5日から10日にかけて恒例の日本武道館勝浦研修センターにて合宿が行われました。
今年は50周年記念事業もあり100人を超える合宿参加者となりました。
多くの門下生と相まって一段と湿気を帯びた暑さには苦しめられました。
いつもなら外気も取り入れて朝稽古を行っていましたが、今年はフル冷房で行いました。体調不良で長期ダウンするものや大きなケガも無かったことは幸いでした。
国内はもとより数十各国の門下生も大東流ファミリーの如く厳しい中に和気あいあいと充実した稽古を重ねることが出来ました。
昇段審査には滝口太士が3段に、東健太郎、藤原雅樹、香山由紀子がそれぞれ初段に昇段しました。演武大会では各人熱の籠った演武を披露することが出来ました。とりわけ少年部の杉野琥二郎は銅賞を受賞しました。皆さんよく頑張りました。
翌日、千葉の東天紅において、近藤勝之先生道場設立50周年記念祝賀会が行われました。古武道の多くの宗家やご来賓並びに門下生と200名近い参列者になりました。関連する方々の思い出話にはそれぞれの時代の一生懸命さを感じ、私も道場創設前からの関わりですので感無量の想いがあります。
本部長よく頑張ってこられました。厚く厚く感謝申し上げます。
毎年恒例の勝浦合宿が行われます。世界各国から大東流の門下生が集まり大変勉強になる貴重な集中稽古です。また、合わせて昇段審査・演武大会も行われる重要な行事です。万象お繰り合わせの上、ご参加ください。
また、合宿・演武大会に引き続き、近藤勝之本部長道場設立50周年の記念祝賀会も行われます。合わせて参加をお願いいたします。(詳しくは下記HPをご覧ください)
http://www.daito-ryu.org/jp/tokubetsu-keiko.html#50th
勝浦合宿
期日:2019年8月5日(月)から10日(土)(5日午後6時現地集合)
場所:日本武道館勝浦研修センター
10日午前中昇段審査・午後第64回大東流合気柔術本部演武大会
近藤勝之本部長道場開設記念祝賀会
8月11日(日)午前11時
東天紅 (JR千葉駅の駅ビルの中)
〒260-0028 千葉県千葉市中央区新町1000番地 センシティタワー22・23階