4月11日に浅草第33回日本古武道大会が台東リーバーサイドスポーツセンターにおいて行われました。
日本古武道振興会が主催するもので毎年の恒例になっています。大東流合気柔術の代表として演武してまいりました。
この大会は開会前に特別演武があります。今年は香取神道流。兵法三大源流の一つで古流を代表する剣術を中心とした総合武術です。いろいろな大会で必ずご一緒させていただきますが、解説を聞いたのは今回が初めてのことです。
組太刀に隠された秘密、小太刀の間、右足・左足の使い方、巻き打ちの原理、鎧甲冑の弱点等。多項目につきご指導をいただきました。解説いただいた内容の素晴らしさはもちろんですが、刀筋の正確さ、構えの美しさは舌を巻くばかりです。
素晴らしいものを見せていただいた幸せな一日でした。飯篠先生・大竹先生・京増先生ありがとうございました。
感謝。
5月12日より新たに両国道場の稽古を開始します。毎火曜日18時半より21時大東流・一刀流共に稽古いたします。
両国道場開きは5月17日10時より神事並びに奉納演武を行います。
日本橋道場の稽古日は火・金変更なし。
船橋道場4月一杯で火曜日稽古を終了します。
船橋道場稽古日は毎日曜日、一刀流は第2・4金曜日に変更します。
この一点にすべてのエネルギーを集中させることをトレーニングする必要があります。
剣で言えば剣先の一点にエネルギーを集められるかです。
指先の一点に意識を集中できるかです。
剣先意・剣先先・剣先威と言われています。
剣先意
剣先に神経を通わす
食事をとるのに箸に力を入れる人はいません。無意識にお箸を持ちます。
作用点は箸先だけです。剣先、手刀、指先に意識をします。
その他は脱力します。これは意識と数のトレーニングが必要になります。
剣先先
動きは剣先から手刀から指先からです。末梢から先に動きます。
これができると、いわゆる枕を抑えるということができるようになります。剣先が利くようになるのです。先の先が利くようになります。
剣先威
剣先に意があり威がつくのです。
太刀に風格が出ます。技に重みが出ます。この剣先威から剣先を超えたところに威が出るのを昔から剣先から火が出る、輪がでると言っているのです。
まずは脱力を意識して対象点(剣先・手刀・指先)をしっかり見る。そこに意を込める。そしてゆっくりそこを動かす。太刀がない意識で剣先に集中。腕がない意識で手刀や指先に集中。技が力から気に変わる良い方法です。試してみましょう。
2月8日日本武道館において第38回の日本古武道演武大会が開催されました。この大会は(公財)日本武道館・日本古武道協会が主催する大会で古武道の大会で一番大きなものです。各流派の宗家並びにその後継者が演武するものです。
大会への初めての参加は第2回の大会です。先師武田時宗宗家と共に日本武道館の上に立たせていただきました。36年前のことです。緊張に足が震え、失敗したら腹切りものだと、必死の形相で壇上に上がったことが思い起こされます。宗家が大衆の前で5人捕りを披露されたのは初めてのことです。当時多くの反響を生むことになりました。
流派の粋を集めた大会であることは事実です。今回も35流派の演武を見ることが出来大変勉強になりました。古流ですから型を重視し、同じことの繰り返しのようですが、毎年工夫改善を加えているのがわかります。また控室等で他流の先生方とお話しできることも無上の喜びの一つです。長らく武道をされている先生方の話は参考になることばかりです。
今年の大会はうれしいことがありました。懇意にしていただいている起倒流の井上彰二先生、荒木流拳法の菊池邦光先生に古武道功労者表彰が授与されたことです。両先生おめでとうございます。誠に喜ばしいことです。