この一点にすべてのエネルギーを集中させることをトレーニングする必要があります。
剣で言えば剣先の一点にエネルギーを集められるかです。
指先の一点に意識を集中できるかです。
剣先意・剣先先・剣先威と言われています。
剣先意
剣先に神経を通わす
食事をとるのに箸に力を入れる人はいません。無意識にお箸を持ちます。
作用点は箸先だけです。剣先、手刀、指先に意識をします。
その他は脱力します。これは意識と数のトレーニングが必要になります。
剣先先
動きは剣先から手刀から指先からです。末梢から先に動きます。
これができると、いわゆる枕を抑えるということができるようになります。剣先が利くようになるのです。先の先が利くようになります。
剣先威
剣先に意があり威がつくのです。
太刀に風格が出ます。技に重みが出ます。この剣先威から剣先を超えたところに威が出るのを昔から剣先から火が出る、輪がでると言っているのです。
まずは脱力を意識して対象点(剣先・手刀・指先)をしっかり見る。そこに意を込める。そしてゆっくりそこを動かす。太刀がない意識で剣先に集中。腕がない意識で手刀や指先に集中。技が力から気に変わる良い方法です。試してみましょう。
2月8日日本武道館において第38回の日本古武道演武大会が開催されました。この大会は(公財)日本武道館・日本古武道協会が主催する大会で古武道の大会で一番大きなものです。各流派の宗家並びにその後継者が演武するものです。
大会への初めての参加は第2回の大会です。先師武田時宗宗家と共に日本武道館の上に立たせていただきました。36年前のことです。緊張に足が震え、失敗したら腹切りものだと、必死の形相で壇上に上がったことが思い起こされます。宗家が大衆の前で5人捕りを披露されたのは初めてのことです。当時多くの反響を生むことになりました。
流派の粋を集めた大会であることは事実です。今回も35流派の演武を見ることが出来大変勉強になりました。古流ですから型を重視し、同じことの繰り返しのようですが、毎年工夫改善を加えているのがわかります。また控室等で他流の先生方とお話しできることも無上の喜びの一つです。長らく武道をされている先生方の話は参考になることばかりです。
今年の大会はうれしいことがありました。懇意にしていただいている起倒流の井上彰二先生、荒木流拳法の菊池邦光先生に古武道功労者表彰が授与されたことです。両先生おめでとうございます。誠に喜ばしいことです。
第38回日本古武道演武大会
2月8日に日本武道館にて行われました。
近藤勝之本部長・近藤昌之副本部長はじめ大東流生が演武いたしました。
新春稽古始1月6日
月間武道1月号にロシア連邦派遣日本武道代表団の詳細記事が掲載されています。
近藤昌之の紀行文も掲載されています。ご一読ください。
映像は
https://www.youtube.com/watch?v=Y7RQQ8huRdg&feature=share
一年間ありがとうございました。
1月7日の稽古初めに始まり12月28日の稽古治めまで大きな怪我もなく運営で来ました。
ありがとうございました。感謝。
日常の稽古に重ねて立見流抜初の大会、勝浦での夏季合宿、黒滝山不動寺での秋季合宿、旭川での本部大会、鹿島神宮の奉納演武、日露武道交流団としての演武大会とモスクワセミナーを行いました。
来年は年明けに日本武道館での日本古武道演武大会に始まり、古武道振興会の演武大会、恒例の勝浦合宿、不動寺の秋季合宿、網走での本部大会、鹿島神宮、明治神宮奉納演武大会。
イタリアセミナー他海外セミナー等の予定を組んでいます。
何より5月からは両国道場がオープンする予定です。
大東流合気柔術と一刀流剣術の研鑽と普及発展に努めます。
稽古始は1月6日です。
良いお年を。