令和5年10月7,8日と両日に渡り鹿島神宮での演武大会がありました。
日本武道館並びに古武道協会が主催する大会はこの大会と日本武道館で行う2つだけです。今回は北は青森から南は沖縄まで35流派の皆様が参集して行われました。
この大会の良さは何といっても宿泊を伴い2日間にわたって行われるものですから、他流の先生とも親しく交流を計ることが出来ることです。
今回も道具の仕入れ方法など意見交換を多数させていただきました。
機会を設けていただいた日本武道館並びに実行委員の皆様に感謝いたします。
演武者は近藤昌之・臼山秀遠・滝口太士・味岡功磨
演武の注目点は居捕・半座半立・立合・後捕の代表技、技を掛けられての2人捕、合気槍棒術などです。
待望の「大東流合気柔術真武館50周年記念誌 近藤勝之道場開設50年」が刊行されました。近藤勝之総務長先生道場開設の歴史でもあり海外への普及への足跡がわかる記録書でもあります。
豊富な写真や収集された驚くべき資料が掲載され、技法を除けばこれ1冊で大東流のすべてがわかる貴重な書籍です。編集に携わった皆様の多大な労力に敬意を表します。
大東流に籍を置く方は是非座右の書として精読されることを進めます。
2023年勝浦合宿に於いて高段位昇段並びに昇段者を報告いたします。
誠におめでとうございます。
8段 長谷川すみ枝
7段 臼山秀遠
長谷川すみ枝本部長代理は、長年にわたり本部事業に携わり国内はもとよりほとんどの海外セミナーに同行指導されました。オランダ・イタリア・スロバキアセミナーなど単独開催の事績を積まれました。
臼山秀遠副本部長は、次期道統後継者として国内外の指導の先頭に立たれるばかりでなく、事務業務統括としての本部マネージメントを指揮し、今回の「大東流合気柔術真武館50周年記念誌」の編纂にも大きな力を発揮されました。
以下昇段者の皆さんです。支部に戻り指導者として真の大東流合気柔術の普及発展をお願いいたします。
5段 Alex Muracchini CANOVI LUCA BODRENKO EVGENY Stefan Kurill
4段 PAOLO BOCCALETTI 滝口太士 Ilse van der Hoeven Wagner Brian
3段 PLATONOV ANDREI 宮野健吾 RAUSA GRETA PAOLO IURA Majed Salem Alhammadi
2段 UMAROV MIKHAIL 近野優磨 PEDRINI GIANMARIA GIANMARCO COCCO
初段 Roland Geldner MURYGIN ANDREI ISMAILOV ARTEM 大坪摩利 小林渚 篠田秀人 Keith Braddy Xavier Braddy 西村克志 Stefan Vladikov Hristo Vassilev Nikolay Chankov Marburger Daniel Bliedung Stephan CAMPA SALVATORE STEFANO REBECCHI
以上
2023年11月26日国内合同稽古を行います。
国内門下生の技量の向上並びに技の標準化を計るため集中稽古を行います。
多くの門下生の参加を希望いたします。参加希望者は各支部長に連絡ください。
日時:2023年11月26日(日)
8:00 開場
8:30 受付開始
9:00~11:30 稽古1
13:00~15:00 稽古2
15:30~17:00 稽古3
17:30 解散
場所:東京都中央区総合スポーツセンター第1武道場
東京都中央区日本橋浜町2‐59‐1
03‐3666‐1501
参加費用:3000円
全体通しての参加が望ましいですが部分参加も認めます。
1稽古につき1000円です。
食事・宿泊は各自(各自ご用意ください。近在にホテル・レストラン多数 あります)
注意事項:
・参加には中央区総合スポーツセンター利用における感染対策に従って頂きます。
・換気・消毒・検温・健康管理に十分留意いたしますが、個人での自己管理の徹底をお 願いいたします。
以上
2023年8月17日日本武道館勝浦研修センターに於いて中興の祖武田惣角先生没後80年祭、重興の祖武田時宗先生没後30年祭が遠見岬神社小林悠紀宮司様のご先導で厳かにそして神々しく執り行われました。18か国80人の門下生全員で深い深い感謝とこれからの繁栄を願い玉串の拝礼をさせて頂きました。以下に当日の式次第を記させていただきます。
なお、武田惣角先生のご令孫・武田時宗先生ご息女である横山信子様とご夫君の横山元一様より霊祭に際して次のメッセージを頂戴いたしました。
「 本日は大東流合気柔術本部主催により、祖父武田惣角の命80年祭、父武田時宗の命30年祭を催していただき、誠に有難うございます。本来私たちも参列して直接皆様にご挨拶すべきところではありますが、北海道からお伺いするには体力的な問題もあり、このメッセージに代えさせていただくことをお許しください。
父時宗が亡くなって30年経つということが信じられません。今でも父が大東館で元気に稽古している姿が昨日のことのように思い出されます。父の生前から亡くなる前後、そして亡くなった後も、今総務長をされている近藤勝之さんには大変お世話になりました。父は本当に真っ直ぐな正義感の人でした。そして、祖父惣角の大東流合気柔術を残し、未来に繋ぐことに心血を注いだ人生でした。
今、近藤勝之さん、昌之さんにより大東流がしっかり引き継がれ、そして日本のみならず全世界に広がった門下生の皆さんの姿を見て、天上の祖父惣角、父時宗もさぞ喜んでいることと思います。これからも皆さんの力て大東流合気柔術が益々発展し未来に繋がっていくことを願っております。どうぞよろしくお願いいたします。
令和五年八月十七日
横山元一 信子 」
流祖新羅三郎義光公より発した大東流は甲斐、会津と武田家の秘伝の武芸として伝承されてきました。明治になり大東流中興の祖武田惣角先生が全国巡業に出られ世に知らしめることになりました。西郷従道・剣豪下江秀太郎・合気道を世に広めた植芝盛平・海軍大将竹下勇はじめ陸海軍将校、警察官、各地武道名士等3万人の門人を育成しました。
先師武田時宗は技法の名称付け整理を行い、わかりやすい指導形態に改変され広く支部を作られました。惣角先生・時宗先生のご功績とご恩は誠に深く広く大きなものがございます。
時宗先生唯一免許皆伝総務長近藤勝之・本部長近藤昌之はじめ門下生一同両先生のご遺徳を新しい時代に更に発展させていく心構えでございます。
大東流合気柔術本部長
近藤昌之